原田橋・佐久間ダム・三遠南信自動車道の整備状況について

いなばだいすけ

2017年02月03日 15:20



建設消防委員会で天竜区にある佐久間町に視察させて頂きました。
天竜川ダムの再編事業について、中部整備局浜松河川国道事務所の堀江副所長より佐久間ダムによる洪水調節機能の確保や、そのための堆砂対策、それらにより期待される効果について説明を頂きました。


浜松市での戦後最大規模となった昭和58年9月の洪水と同規模の洪水に対して、この洪水調節によって流入水量を軽減し、治水安全度を高めことを目指しています。
また、恒久堆砂対策施設により、河口部の中田島で深刻となっている汀線の交代に対して土砂移動の連続性を確保して、海岸侵食を、抑制することを期待しています。
しかしながら。これまでの対策事業は工法の実証実験では、期待された成果がだせず。新たな工法を検討しています。


崩落事故から平成31年度末の復旧完成を目指している国道473号線の新々原田橋では、橋梁下部工の工事がすすんでいます。仮設道路では、ダムの放水時など通行に不便をかけていますので、出来るだけ早い復旧と、、無事故・安全を祈念いたします。


最後に三遠南信自動車道の佐久間第一トンネルに向かいました。昨年10月に貫通し、工事の99%が終わっています。トンネル出口にオフランプ(降り口)を作るために、間口に向かって広くなる特殊な形状のトンネルとなっています。
この区間の開通は平成30年度予定ですが、総延長100kmで中央道と新東名が繋がるまでは、まだまだかかりそうです。


旧浜松市の市民からすると、北遠の問題は無縁のことのように感じている方も多いかもしれませんが、川下の課題は川上に鍵があり、大元の原因を解決しなければ、解決できないものが多いものです。南北に長い浜松市において、天竜川がもつ重要性は非常に高いものです。川下に住む圧倒的多数の市民が、川上での問題にもしっかりと関心をもっていくことが大切です。


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