新型コロナウイルスへの向き合い方



新型コロナウイルス対策特別委員会のメンバーにて、浜松医療センターを訪問し、院長補佐で感染症内科部長の矢野邦夫先生より、現実の新型コロナウイルスの状況について説明を頂きました。

マスコミ報道が過熱し、偏重報道やフェイクなど、未知であった新型コロナウイルスについての誤った認識が、まだまだ世の中や皆さんに刷り込まれていることと思います。
感染が世界中に広まった時点では、WHOやアメリカCDCですらCOVID-19についての確定的な情報は無く、驚異的な感染力?高い致死率?と恐怖すら煽る文字が飛び込んでいた時期がありました。その時点から徐々に判明していく情報の上書きが、出来ていないことが危惧されます。
身近なところでは、トイレなどにあるエアジェットタオル、手洗い後の乾燥機は、コロナ飛散を危惧して停止しているところをよく見かけますが、これは手指を濡れたままにしておく方がよっぽどリスクが高いそうです。

日本でのコロナ関連の致死率は約1.7%、静岡県内では0.3%程度です。これはインフルエンザに比べても低い上に、分母の感染者数の算出が、軽症で検査していない人や無症状感染者が相当数いるとすれば、さらに低い数値となります。
やはり注視すべきは、重症化リスクと重症化要因をもつ人達への感染を広げないことにあります。

今週末の24日から、65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人、まん延防止に必要な事項を守ることに同意しない人を入院対象とし、地域の状況に応じた入院治療を実施できるよう、自治体が入院対象を柔軟に決められるように政令を改正しています。
これについては、これまでの医療崩壊や入院施設の逼迫、冬のインフルエンザ流行懸念への対応策でありますが、あまり報道でも取り上げられておらず、知らない人も多いかと思います。

個人が出来る感染対策は、うがい、手洗い、消毒と三密対策であることは変わりませんが、最新の情報を正確にアップデートしていくことで、新型コロナウイルスに対する市民の皆さんの向き合い方や、不要な誹謗中傷が起こらない町にしていくことができるはずです。

感染拡大が落ち着いている今こそ、しっかりと新型コロナについて学び、正しく対策していく用心掛けていきたいと思います。


同じカテゴリー(危機管理・災害対策)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる