公共交通について
今日から6月1日。
新型コロナウイルス感染症に対する措置の緩和が進み、本日から学校が通常登校となるほか、フラワーパークやこども館など、休止していた施設も再開することとなりました。
20時には、全国の花火業者の皆さんが、悪疫退散祈念と、医療従事者への感謝のサプライズ花火を上げる粋な計らい。
花火大会も軒並み中止が発表され、経営も不安となる中、みんなで力を合わせて苦難を乗り越えていく勇気をいただきました。
本日は、市政報告ラジオの担当日で、しばらくの電話出演から、久しぶりにザザシティのFMハローさんのスタジオへお邪魔しました。
今回のテーマは公共交通。
人口減少により、路線バスの利用者が半減し、運転手の確保も難しくなる中、減便や撤退がさらに進んで不便になるというスパイラルに陥っています。
さらに自家用車が中心の発展を遂げてきた本市では、交通事故件数も増加し、人口10万人あたりの事故件数が、11年連続で政令市ワーストという不名誉な状況が続いています。
また、近年の高齢ドライバーの事故が多発する中、免許返納の障壁の一つとして、公共交通網の未整備が挙げられています。
この課題解決の方法として、地域コミュニティバスの導入が各地で進んでいます。昨今の技術進化により、デマンド型(予約制)の地域バスの運用手法も高度化しており、定時定路線のこれまでの概念から、デマンド型自由運行のタクシーのような形式の導入が始まっています。
これらAIやICTの導入により、運行コストの低減が図られれば、細かなエリアに公共交通としてデマンド型地域コミュニティタクシーの実現が期待できます。
今後、自動運転技術やMaaSと呼ばれる公共交通のシームレス化により、これまでの路線バスや電車に乗るだけの公共交通の概念は大きく変わっていきます。
本年は、その指針となる地域公共交通網形成計画が策定、発表されます。
既存の公共交通の状況や地域性など、条件や要望内容は異なりますが、先の課題を解決して、住み良いまちづくりを担う公共交通政策を推進できるよう研究を進めてまいります。